タイ生活では必須知識!タイの注意すべきマナー22選(食事・生活・会話)

タイには日本人に馴染みがないマナーが存在します。

文化や習慣の違うなので仕方ないですが、日本では何でもない事がタイでは失礼に当たることもあります

わたしも赴任当初、知識がなかったため、タイ生活で大学の先生や友人にいろいろなことを注意されて、恥ずかしい想いをしました。。(注意して教えてもらえただけ幸せだったのかもしれませんが…)

この記事を読んで頂いている皆さんには、同じような思いをしてほしくありません!

そこで、今回は、私がタイで生活して、失敗を繰り返す中で学んだタイのマナーやタブーを紹介していきます

これからタイで生活したり、旅行したり、海外駐在する方々に読んで頂けると嬉しいです。

この記事を読んで得られること

  • タイ生活で最低限は知っておくべきマナー
  • タイ人と付き合う上で注意すべきマナー・タブーを理解できる。
  • タイの文化や習慣を理解して、タイ人や邦人に一目置かれる
目次

日常生活編

1. 目上の人にはワイ(合唱)をする

ワイとは、皆さんも見たことあるかもしれませんが、タイ人が「サワディーカー」と言いながらやっている合唱です。

目上の人への朝の挨拶や丁寧にお礼を伝えるとき、僧侶に会った時、タンブン(喜捨)する時など、タイでは様々な場面でワイをします。

例えば、タイ人は朝に学校や会社で上司や年上の人に会った時、自分からワイをします

年下が先にワイをして、その後に目上の人がワイで返すというのが重要です。

日本人駐在員の中には、自分の役職が上なのに先にワイをしている人がいますが、これは間違いです(タイ人は奥ゆかしいので「おかしいですよ!」と言ってくれないですが、、)

自分の役職が上であれば、「Hello」「サワディカップ」「おはよう」とだけ言って、部下がワイをするのを待ちましょう

バンコクでは日常的なワイの習慣は希薄になっています。

ワイされなかったからといって敬われていないわけではないので、気にする必要はありません。

一方、地方に行くとワイの文化が強く残っています。

TPOも踏まえて、取引先や上司、目上の人に対しては、ワイをシッカリやりましょう

タイの学校(掲載サイト)

ちなみに、ワイには僧侶(深いワイ)、年長者(通常のワイ)、親しい人(軽いワイ)に対して、と3段階あります。

お通夜やお葬式など仏教系の儀式では1つ目を使いますが、日常生活では2つ目のワイしか使わないので、1つだけ覚えておけば大丈夫です!

2. 子供の頭を触ってはいけない

タイでは頭には精霊が宿っていると言われています

そのため、子供の頭を触るのは良くないと言われていますので気をつけましょう。

3. 小さな子供に「カワイイ」と言っていけない

タイには、小さい子供に「可愛い」と言うと、幽霊(精霊)がその子供をさらってしまうと言う言い伝えがあります。

そのため、現在でも小さい子供にかわいいと言うのはあまり良くないと言われます

しかし、これは古い迷信のため、最近の人達はほとんど信じておらず、若者達は気にせずに子供や赤ちゃんに「かわいい」と言っています(笑)

さほど気にする必要は無いですが、これを知っていると「タイに詳しいね!」と一目置かれます。

4. 露出度の高い服には注意

特に上の世代の人たちは(←50-70代以上のイメージ)、半ズボンやミニスカートなど露出の多い服装をする人達のことをよく思わない傾向が強いです。

タイの学校では服装の指針を出しており、違反していると先生が注意することもあります

また、タイのお寺は半ズボンやキャミソールだと入場拒否されることがありますし、高級なルーフトップバーでも半袖・短パンの軽装では入場不可の時があるので気をつけましょう

休みの日やプライベートでは問題ありませんが、目上の人に会う時やオフィシャルな場に行く時は少しだけ気をつけた方が良いでしょうね

タイの学校における服装のガイドライン(掲載サイト

5. 脚は汚いもの

タイでは脚(特に足首から下、足裏)は不潔なものと考えられています

(あまりないですが)人に足を乗せたり、人を脚に喩えたりするのは避けましょう。

6. 公共の場での大きい声

大声を張り上げて笑ったり、声を出したり、遠くから呼びかけたりするというのは、タイでは常識がない人だと思われることが多いです。

そういった文化がないことが影響しているみたいですが、大声を出す中国人やベトナム人とは少し違いますよね。

日本人はそこまで気にする必要ないですが、レストランや公共の場では少しだけ気をつけると良いかもしれません

仏教編

7. ウソをつかない

ウソをつかないことは、人として当たり前ですが、タイでは仏教の教えが関係しています。

タイ仏教の考えでは、出家しないタイ仏教信者は「5戒」を日常生活で守ることを大事と言われています。

在家戒(5戒)
① 生類を殺さない
② 盗みをしない
③ 淫らな行為をしない
④ 嘘をつかない
⑤ 酒を飲まない

タイ人全員がずっと5戒を守っているわけではないですし、特に⑤のお酒を飲むタイ人は多いです。

ですが、①②④はシッカリと守られている印象です。

タイの5戒(掲載サイト

8. 生き物を殺さない

生き物を殺すことも5戒に含まれるため、タイ人は虫ですら殺したりはしません

よく見ていると分かりますが、蚊が腕にとまった時に、日本人は「ぺしっ」と叩くのに対して、タイ人は手ではらうだけです

家の中に蛾が入ってくると、日本であれば叩くかもしれませんが、タイでは殺さずに外へ逃すことが多いです。(または何もしない)

9. 女性は僧侶に触れてはいけない

タイでは、女性は僧侶に触れてはいけません。

僧侶は5戒よりも厳しい227戒(多い!!)を守って生活しており、僧侶は女性との関わりを禁じられているため、女性が僧侶に触れることも許されません

飛行機で僧侶の隣に座ることもありますが、女性は隣にならないように配慮されています。

ちなみに、僧侶はお金に直接触れることも許されていません

そのため、僧侶にお布施を渡す際は、僧侶のお付きの人に渡すのが一般的です。

タイの僧侶

会話編

10. 政治の話は積極的にしない

タイでは政治の話は避けたほうがいいです。

生活水準や地域によって政治的な考え方はバラバラで、偏った政治的な思想を持っている人も多いです

近年ですと、赤色をシンボルカラーとするタクシン派と黄色の反タクシン派が、死傷者を出すほど激しく対立していたことは記憶に新しいです。

(普段は温厚なタイ人が激しくぶつかり合うのは驚きですよね…)

日常生活では表に出しませんが、政治の話になると、非常に熱くなる人、偏った考えを持っている人がいるため日本人側から積極的に政治の話をしない事をオススメします。

タクシン派と反タクシン派の対立(掲載サイト

11. 王族を侮辱をしてはいけない

タイでは、王族や王室、統治体制を批判したり、侮辱したりするのは不敬罪にあたります。

プライベートな会話はもちろん取り締まられませんが、公の場で王室を批判すると逮捕されます。

一方で、最近の王室をよく思っていないタイ人が多いのは事実です。

しかし、不敬罪があるため口に出すのを躊躇するタイ人も多くて、会話にすると微妙な空気になります。。

日本人にとって特になることはありませんので、王室・王族の話は避けた方がベターでしょう

12. 整形しているので顔の話は要注意


タイ人女性は整形している人が多いです。

部位としては、鼻、目、あご(私の経験則。。。なんの笑)。

最近は、整形しているのが当たり前になってきているため「鼻高くしたの!みてみて!」と言ってくるオープンな人もいます。

一方で、他人に言わないでこっそりする整形する人もいるので、顔に関する会話は気をつけましょう

13. 「カップ・カップ」「カー・カー」の連発

タイ語の語尾につける「カップ」「カー」は、単体で使うと「はい(返事)」という意味があります。

日本でも返事をするときに「はい、はい」と2回を繰り返してはいけないのと同じように、タイ人に対して「カップ・カップ」と繰り返すのは、あまり良くありません

タイに長く住み、タイに慣れている駐在員などにたまに見かけますが、よくないですね。

食事編

14. 麺を食べるときに音を立ててはいけない

タイでは麺を食べるときに音を立ててはいけません(と言われています)。

正確に言うと、麺を音を立てて食べることができないらしいのですが、タイ人は音を立てませんので、日本人が音を立てて麺を食べるとびっくりされます。

マナーの観点に加えて、タイの麺類には唐辛子が入っているため、音を立てて食べると汁が飛び散って、たまに目に入ってしまいます

私も経験ありますが、唐辛子が目に入ると激痛ですので、いずれにしても麺を食べるときに音を立てるのはお勧めしません。

15. 食器で音を立ててはいけない

これは日本でもそうですが、ナイフやフォーク、スプーンを使う際に、カチャカチャと音を立てるのは良くありません。

ちなみに、タイではスプーンとフォークを使うことが多いですが、右利きの場合、右手にスプーン、左手にフォークを持つのが一般的です

16. 食器に口をつけること

今でこそ衛生面が良くなってきましたが、日本人目線では清潔とは言えないお店もあります。

また、タイ人も同じように思っていて、どのお店に行ってもお皿や食器が清潔でないと思っているタイ人は多いです。

そのため、タイ人は食器に口をつけません(もはや習慣になっています)。

日本では口をつけるのは普通のことですが、タイでは避けて、お皿や器にスープが残っていた時はスプーンですくって食べましょう

17. お皿や器を持ち上げること

これはマナー違反と言うよりも、タイ人はお皿や器を持ち上げる習慣がないです。

持ったからといって失礼になる事はないですが、「郷に入れば郷に従え」の精神で、食器を持ち上げるのはやめたほうがいいかもしれませんね。

18. SNSにお酒のラベルをアップする

仏教5戒の⑤「お酒を飲まない」があるように、タイのコンビニではお酒の販売時間が限られていたり、仏教の祝日にお酒の販売が禁止されているなど、タイはお酒に厳しい国です(でも、タイ人はお酒大好き笑)。

以前、SNSに写真をアップしたタイ人芸能人が叩かれる騒動があったそうです。

その騒動を気にしてなのか、タイ人は飲み会でSNS用の写真を撮るときに、お酒が映り込まないようにする人がいます

酔った勢いで、手に持っているビール瓶をイェーイ!とカメラに向けると、タイ人から「いやいやいや」と一斉に注意される時があるので注意しましょう。

(タイ人に聞きましたが、SNSにお酒をアップすることが犯罪かは分かりません。。)

19. 上座は一応ある

タイにも一応、座席の上座があります

日本のように細かな決まりはないですが、基本的にいわゆる”お誕生日席”に主賓、最も目上の人が座ることが多いです

日本では入口やトイレの位置などを気にしたりしますが、タイではあまり気にする必要ありません。

番外編:逆にタイではオッケーなこと

ここからは少し趣向を変えて、日本ではNGですが、タイではOKな事を紹介させていただきます。

20. 口をあけてご飯を噛む

アジア全体でそうですが、食べ物を噛む際に口を閉めなくても大丈夫です(たぶん良くはない…)。

日本ではマナー違反ですが、タイ人は気にしないです。

最初の頃は音を立てて食べるタイ人(でも、少ないです!)が気になってしまうかもしれませんが、これは文化の違いですので受け入れましょう。

21. 片手でビールを注ぐ、手酌

タイでは、片手でビールを注いでも問題ありません

日本では、両手で、ビールラベルを上にして、、、という細かいマナーがありますが、タイ人は細かいことは気にしません(笑)

また、自分で自分のクラスにビールを注ぐといったことも日本人のように気にしません

22. 全員揃ってないのに、お酒を飲みだす

日本では飲み会に全員揃ってから乾杯をして飲み会を始めることが多いと思います。

しかし、タイでは来た人からお酒を飲み出すことが多いです

時間にルーズな人も多いので、開始時間にきっちり始まることも少ないですし、はじめの頃はストレスに感じるかもしれません

しかし、慣れてくると先に来た人から順次お酒を飲み始めるタイのスタイルが心地よくなってきます。早く飲みたいですしね笑。



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次